「あいだの力学」の私たちは―
『2人の人間がカップルとして結ばれるというプロセスは、当人たちだけで作られ、進行するわけではなく、当人たち以外の何か大きな力と、そこからもたらされる大きな意味―2人が人間的に成長するためのカギ=赤い糸―が込められている』
―ということを日々の活動の体験から感じています。
この体験的・感覚的に感じていることが、もし正しければ、彼ら/彼女らが、自分たちが結ばれた意味を理解したときに発した言葉を集めてみれば、それらを通して、すべてのカップルに共通する、大きな「愛」のようなものが明らかにされるのではないのか?…なら、そのことを「確かめてみよう」ということが、このカップルインタビューの企画のもとになっています。
とはいうものの、「コーチング」に焦点をあてすぎると、ある種の「HowTo本」として扱われたりするだろうし、一方で「結びのプロセス」に焦点をあてすぎると、今度は「スピリチュアル」として扱われてしまう。そういうマニアックな世界の話しとして扱われるのは、私たちの本意ではありません。
私たちは、最終的には100組のカップルのあり方を紹介するエッセー本にして、一般の人たちに幅広く伝えることを考えています。十人十色のカップルのあり方を知ることで、読者が「私たちにも独特なユニークさがあるのかも…」と考える「きっかけ」になれば良いなと思っています。
なお、この企画はLGBTQのカップルおよび、彼ら/彼女らを隣人として迎え入れることができる、一般の(「シスジェンダーの」もしくは「ストレートな」)カップルを対象としています。様々なカップルの形を通して、どんな人間も幸せになる権利を「生まれながらに持っている」ことも伝えたいと考えているからです。
もし、協力して頂けるカップルの方がおられましたら、お問い合わせを通して私たちに知らせて頂けるとありがたく存じます。よろしくお願い申し上げます。
「あいだの力学」和氣裕之/頼子